平成天皇の名前は何?実はNGな理由と上皇明仁さまの正しい呼び方
日常の会話やインターネット上の掲示板などで「平成天皇」という表記を目にすることがあります。しかし、実は存命中の皇族に対して元号を冠して「〇〇天皇」と呼ぶのは、皇室の伝統儀礼および日本語の敬語表現として明確な誤用とされています。退位された現在、どのような呼び方が正しいのか、正式なお名前やお印はどうなっているのか、正しく把握できている方は意外に多くありません。
2019年(平成31年)4月30日の退位礼正殿の儀を経て、約200年ぶりとなる歴史的な生前退位が行われてから歳月が経過しました。2026年現在もなお上皇陛下として静養と研究の日々を過ごされているお姿を踏まえ、天皇陛下の名前一覧や皇室家系図の基礎知識、そしてなぜ「平成天皇」と呼ぶのがタブーとされるのかについて、宮内庁の公式見解や歴史的ルールに基づき徹底解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:「平成の天皇」の正式なお名前(諱)は明仁(あきひと)さまであり、現在の正式な称号・呼び方は「上皇陛下」である。
- 要点2:「平成天皇」という呼称は崩御後に贈られる「追号(諡号)」にあたるため、ご存命の現在使用するのは極めて非礼なNG表現となる。
- 要点3:在位中の天皇は「今上天皇(徳仁陛下)」とお呼びし、退位された前天皇は「上皇陛下」とお呼びするのが皇室典範特例法に基づく正しい敬称である。
【真相】「平成天皇」と呼ぶのはNG?知っておくべき皇室の呼称ルール
歴史の教科書で目にする「明治天皇」「大正天皇」「昭和天皇裕仁」といった呼び方は、すべて崩御(逝去)された後に贈られた「追号(ついごう・諡号/しごう)」です。明治以降、一代にひとつの元号を定める「一世一元の制」が導入されて以来、崩御された天皇には在位時の元号を追号として贈ることが定着しました。
したがって、「平成天皇」という名称は、将来的に上皇陛下が崩御された際に初めて贈られる追号の候補であり、ご存命である現在に「平成天皇」と呼ぶことは、「亡くなった方に対する呼び名をご存命の方に使っている」状態を意味します。これは皇室に対する礼儀を欠くだけでなく、日本語の敬語表現としても重大な誤りです。
退位された現在の天皇の正しい呼び方は、公式には「上皇陛下(じょうこうへいか)」、親しみを込めた日常会話では「上皇さま」となります。また、在位中の期間を指して言及したい場合は「平成の天皇」や「在位中の上皇陛下」と表現するのが宮内庁や報道各社における統一基準となっています。

平成の天皇のお名前とお印|上皇明仁さまの基本プロフィール
皇室の方々には一般の国民のような「名字(姓)」が存在しません。その代わりに、個人を特定する「御名(お名前・諱)」、幼少期に用いられる「称号」、そして身の回りの品などに用いられるシンボルマークである「お印(おしるし)」が存在します。
上皇明仁さまのプロフィールおよび基本情報は以下の通りです。
お名前(諱)は明仁(あきひと)、称号は「継宮(つぐのみや)」です。1933年(昭和8年)12月23日に昭和天皇と香淳皇后の第5子・長男として誕生されました。幼少期は「継宮明仁親王」とお呼びされていました。
身の回りの調度品や所持品に記される「お印」は「榮(えい)」です。これは文字通り草木が盛んに茂る様子や栄えることを意味しており、皇室の弥栄(いやさか)への願いが込められています。また、長年寄り添われている上皇后美智子さまのお印は「白樺(しらかば)」であり、軽井沢での出会いを象徴する木として国民的にも広く知られています。
【比較表】近代から現代へ|歴代天皇の名前一覧と称号・元号の変遷
明治以降の歴代天皇における「お名前(諱)」「在位期間」「称号・お印」「現在の正しい呼称」を整理しました。世代間の認識の違いや、近現代史の理解を深めるための客観的データとしてご活用ください。
| 歴代/元号 | お名前(諱)・称号・お印 | 在位期間および年数 | 現在の正しい公的呼称 |
|---|---|---|---|
| 第122代 明治 | 睦仁(むつひと) 称号:祐宮(さちのみや) | 1867年 - 1912年 (在位 約45年間) | 明治天皇(追号) |
| 第123代 大正 | 嘉仁(よしひと) 称号:明宮(はるのみや) | 1912年 - 1926年 (在位 約14年間) | 大正天皇(追号) |
| 第124代 昭和 | 裕仁(ひろひと) 称号:迪宮(みちのみや) お印:若竹(わかたけ) | 1926年 - 1989年 (在位 約62年間) | 昭和天皇(追号) |
| 第125代 平成 | 明仁(あきひと) 称号:継宮(つぐのみや) お印:榮(えい) | 1989年 - 2019年 (在位 約30年間) | 上皇陛下 (退位に伴う尊称) |
| 第126代 令和 | 徳仁(なるひと) 称号:浩宮(ひろのみや) お印:梓(あずさ) | 2019年 - 現在 (在位中) | 天皇陛下 (今上天皇) |

生前退位の経緯と皇室家系図における位置づけ
明治以降、皇室典範では天皇の終身在位が原則とされていました。しかし、2016年(平成28年)8月8日、当時82歳であられた天皇陛下(現上皇陛下)は、異例となるビデオメッセージを通じて国民に向けた「お気持ち」を表明されました。
公表されたメッセージの中で、「次第に進む身体の衰えを考慮する時、これまでのように、全身全霊をもつて象徴の務めを果たしていくことが、難しくなるのではないかと案じています」と率直なお言葉を述べられました。これを受けて国会で議論が進められ、2017年6月に「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」が成立。2019年4月30日をもって退位され、翌5月1日に皇太子徳仁親王殿下が第126代天皇に即位されました。
現在の皇室家系図における継承関係を見ると、上皇陛下の第1皇子である今上天皇徳仁陛下が即位され、皇位継承順位第1位の「皇嗣(こうし)」には弟である秋篠宮文仁親王殿下が就かれました。さらに次世代の皇位継承者として秋篠宮家の悠仁親王殿下がおられ、皇室の伝統と血統が脈々と受け継がれています。
一般に知られていない盲点とネットの誤解
SNSやYahoo!知恵袋などのQ&Aサイトでは、皇室の呼称に関してさまざまな誤認が散見されます。特に多い誤解と正しい知識を整理しました。
最も典型的な間違いが「令和天皇」や「徳仁天皇」という呼び方です。前述の通り、元号を冠した天皇号は崩御後の追号であるため、現在在位されている徳仁陛下を「令和天皇」と呼ぶのは重大な誤用です。同様に、「徳仁天皇」のように諱(お名前)に天皇を直接つける呼び方も、公式な日本語表現としては原則用いられません。
また、退位された上皇陛下を「明仁元天皇」や「前天皇」と表現する海外メディアの直訳的な記述が見られますが、日本国内の公的表記およびマナーとしては「上皇陛下」または「上皇明仁さま」が適切です。英語表記においても、上皇陛下は「His Majesty the Emperor Emeritus」と規定されています。
【プロの結論】象徴天皇制の成熟と呼称に宿る敬愛の心
「平成天皇」という誤用が広がりやすい背景には、昭和から平成、令和へと時代が移り変わる中で、元号と天皇の存在が国民の生活感覚と密接に結びついている実情があります。元号が変わったことで「前代の天皇=平成天皇」と単純にラベリングしてしまう心理が働くためです。
しかし、皇室の歴史において「退位した天皇に敬意を払い、上皇(太上天皇)として処遇する」という制度は古代から連綿と続いてきた伝統でもあります。お名前や称号の背後にある歴史的背景を理解し、適切な敬称を用いることは、日本の文化や皇室が築いてきた象徴としての重みを尊重することに直結します。公私を問わず、言葉遣いに細やかな配慮を持つことが現代の大人のリテラシーと言えます。

【平成 天皇 名前】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:現在の上皇陛下を呼ぶとき、一番丁寧で間違いのない表現は何ですか?
A1:公的な場や文書では「上皇陛下(じょうこうへいか)」が最も適切です。日常会話や親愛の情を込めて呼ぶ場合は「上皇さま」と表現するのが一般的です。「平成天皇」や「元天皇」と呼ぶのは敬礼上誤りとなります。
Q2:いま在位されている天皇陛下を「令和天皇」と呼ぶのも間違いですか?
A2:はい、間違いです。「令和天皇」という名称は将来崩御された後に贈られる追号(諡号)となるため、在位中に使うことはできません。現在在位されている天皇陛下は「天皇陛下」または「今上天皇(きんじょうてんのう)」とお呼びするのが正しい作法です。
Q3:天皇陛下や皇族の方々には本当に名字(苗字)がないのですか?
A3:日本の皇室には名字がありません。古代より天皇が臣下に氏姓(名字)を授ける立場であったため、天皇や皇族自身は姓を持たない伝統が維持されています。その代わり、幼少期に名乗る「宮号(継宮、浩宮など)」や、個人を識別する「諱(明仁、徳仁などのお名前)」が用いられます。
まとめ:正しい皇室の呼び方を知り敬意を持った表現を
「平成の天皇」のお名前は明仁(あきひと)さまであり、2019年の生前退位以降の正式な呼称は「上皇陛下」です。「平成天皇」という呼び方は崩御後に贈られる追号であるため、ご存命の現在使用するのは避けるべき表現です。
今上天皇徳仁陛下、昭和天皇裕仁さまをはじめとする歴代天皇の呼称ルールや、称号・お印の意味を理解することは、日本固有の歴史と皇室文化を正しく受け継ぐ第一歩となります。公の場での発言や文章作成の際にも、正しい知識に基づいた敬意ある言葉選びを心がけましょう。 (出典: 平成 天皇 名前(Yahoo!ニュース))